窓を開けると、女性が雪かきをしていた。
正月明け、久々にアパートに帰ってきて、駐車できないみたいである。
せっせと一人、雪をどかしている。
私は迷った。
「手伝いに行こうか。」
「でも、知らない人だな。」
「いい人ぶってるって思われるのも嫌だな。」
また、相手がどう思われるか、一人で妄想して、行動を取り辞めようとしている。
、、、
、、、
いや、手伝いに行こう。
昨日、学んだはずだ。
こういうコミュニケーションはお互い様。
話しかける方も話しかけられる方も難しい。
「手伝います。」と言って、そんな反応されるか分からないけど、でも、今私が「手伝いたい。」って思ったんだもの。仕方ないじゃないか。
そう決めた。
サクサクサク
少しだけ雪かきを手伝うことが出来た。
終わりに近かったので、ほんの少しだけ。
それなのに、「お礼に。」と、ミカンとリンゴを持ってきてくださった。
嬉しかった。
ミカンとリンゴはもちろん嬉しかったけど、それ以上に、お礼を渡したいと思ってもらえるような行動ができたことに満足していた。
一つ、殻を破ることが出来た。
この鶴来の街は雪が積もる。今年は大雪の予報。
これから正月が明けると、朝の雪かきが大変になるだろう。
住民同士助け合って、朝の凛冽を温めることが出来たらなあ。
私は一人ムフムフとしている。
雪初心者は非常に楽観的だ。☃☃☃
R3年1月3日
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